抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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陸上植物のセルロースを酸加水分解やエンドグルカナーゼ処理すると反応初期に重合度が約200~300,つまり長さが100~150nm程度まで急激に低下する。この結果からミクロフィブリルには長さ方向に周期的な非晶領域が存在するモデルが提案されている。しかし,この長周期構造の生成機構は未だ完全解明に至っていない。そこで本研究では,スギから誘導したカルスを試料としてネバードライを維持しながらセルロースを精製し,そのミクロフィブリルの長さ方向における高次構造解析に取り組んだ。このセルロースを硫酸加水分解したころ,通常はミクロフィブリルが約150nm程度まで短小化するのだが,興味深いことにカルスセルロースの分解残渣はそれよりも明らかに長かった。得られた結果から周期的な非晶構造はカルスのミクロフィブリルに存在しないことが示された。(著者抄録)