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J-GLOBAL ID:201702219240935160   整理番号:17A0243332

政府主導によるワイン・クラスターの形成過程-ニュージーランドのマールボロ地区の事例-

The Formation Process of Government-led Wine Cluster-Case study in Marlborough region in New Zealand-
著者 (2件):
資料名:
巻: 27  号:ページ: 37-50  発行年: 2016年12月31日 
JST資料番号: L6467A  ISSN: 0918-9432  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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ハーバード大学のポーター教授によって提示されたクラスターという概念は,国家・州・地域の競争力をグローバル経済の文脈で捉える理論であり,関連産業,関連諸機関を含む横断的な産業概念として知られている。嘗てニュージーランド政府はポーター教授をニュージーランドに招聘して国家産業クラスターの形成を依頼した経緯があり,日本語訳の「競争戦略論II(ポーター1999)の中にもニュージーランドのワイン・クラスターに関する記述が見られる。ポーター教授によってニュージーランドにおけるワイン・クラスターの存在が明らかとなったが,ワイン・クラスターの具体的内容については分析されていない。本研究は,ニュージーランド最大のワイン産地であるマールボロ地区を対象に,ワイン・クラスターの形成過程,要素条件,クラスターの構造的特徴,関連産業・支援組織との連携協力関係とそこでの政府の役割に焦点をあてて分析し,政府主導によるワイン・クラスターの形成がマールボロのワイン産業の発展に重要な役割を果たしたという仮説をもとに,政府主導による地域レベルでのクラスターの形成過程とその妥当性を明らかにすることを目的に研究を実施した。分析の結果,マールボロのワイン・クラスターが政府主導によって形成されたものであり,そこには568のブドウ生産農家と168のワイナリー,その周囲に集積している関連産業,支援組織との連携協力と構成主体間の補完性と競争による相乗作用が新商品開発やワインの品質向上,イノベーションによって,マールボロをニュージーランド最大のワイン産地,ワインの輸出産地に発展させていることが明らかとなった。(著者抄録)
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分類 (2件):
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ぶどう酒  ,  産業経済 
引用文献 (30件):
  • Donala.J, Ziraldo.P, (2009) :“The Art of Wine at Innskillin”, Tronto, Canada, Key Porter Books, p.234.
  • Deloitte, Vintage (2015) New Zealand wine industry benchmarking survey, A joint publication from Deloitte and New Zealand Winegrowers, December, 2015, pp.9-20.
  • Giuliani. E, (2008) :“What drives innovative output in emerging clusters?”, Evidence from the wine industry, paper N 169, Science and Technology Policy Research, SPRU Electronic Working Paper Series, pp.127-135.
  • Giuliani. E, and M. Bell (2008): “Industrial clusters and the evolution of their knowledge networks ; back again to Chile”, Enterpreneurship and Innovation-Organizations, Institutions, Systems and Regions, Copenhagen, CBS, Denmark, pp.89-95.
  • 影山将洋・徳永澄憲・阿久根優子(2006):ワイン産業の集積とワイン・クラスターの形成-山梨県勝沼市を事例として-,日本フードシステム学会,フードシステム研究第12巻3号,pp.39-48.
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