抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北海道におけるブリの漁獲量は2011年に急増し,2013,2015年には1万tを超えた。漁獲の大半は大型定置網によるものである。日本周辺を広域快癒する単一の資源であるブリは成長が早く,冬~春に産まれた年の秋には体長30cm以上の0歳魚「フクラギ」になる。冬季に南下したブリは翌春再び北海道に北上して夏~秋に体重1~2kgの1歳魚「イナダ」になる。北海道の漁獲量増加の最大要因は2000年頃からの資源量の増大である。主産地である後志北部海域と恵山岬周辺の魚体組成は,後志北部では6月頃に5kg以上の大型ブリが主体となる。7月からイナダサイズの漁獲が続き,8月にはフクラギの漁獲が増える。最多産地の恵山岬周辺では8月からイナダサイズ主体で漁獲が増え,秋に大型のブリが漁獲される。全道のブリを道南日本海,後志南部,石狩湾沿岸,留萌管内,宗谷,オホーツク西,東部,根室海峡海域,函館山,恵山岬,道東太平洋,津軽海峡西側などの地域に分けて回遊ルートを考察したほか,北上期と南下期の適水温帯について記述した。