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J-GLOBAL ID:201702219428662082   整理番号:17A0568432

コヒーシンの哺乳類ゲノム内での位置は転写,CTCFおよびWaplによって決まる

Cohesin is positioned in mammalian genomes by transcription, CTCF and Wapl
著者 (7件):
資料名:
巻: 544  号: 7651  ページ: 503-507  発行年: 2017年04月27日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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哺乳類のゲノムは,CCCTC結合因子(CTCF)とコヒーシンの働きで空間的に組織化されてクロマチンループやトポロジカル関連ドメインという構造をとり,これらが遺伝子の調節や組換えに重要な役割を果たす。CTCFは特定の塩基配列に結合して,コヒーシンを介した染色体の長距離シス相互作用の接触点を決める。この接触点にはコヒーシンも存在するが,コヒーシンは別の場所でDNAに取り付けられ,DNAに結合したCTCFに出会うまで,クロマチンループを押し出す働きをすると考えられている。しかし,このモデルでも他のモデルでも,コヒーシンがCTCF部位へと誘導される仕組みは不明である。今回我々は,マウスゲノム中のコヒーシン分布が,転写,CTCF,およびコヒーシン解離因子Wapl(Wing apart-like)に依存していることを明らかにする。CTCFが欠乏した繊維芽細胞では,コヒーシンはCTCF部位へ正しく誘導されず,代わりにコヒーシンローダー複合体が局在している活発な遺伝子の転写開始部位に蓄積した。CTCFとWaplの両方が存在しないと,コヒーシンは,活性な遺伝子の3′末端の領域(特に複数の遺伝子が互いに集中している領域)に,最大で70キロ塩基長にわたって蓄積していた。このような「コヒーシン・アイランド」の位置は,遺伝子発現の変化によって調節される。これらの知見は,酵母のコヒーシンに関して報告されているのと同様に,哺乳類のコヒーシンも転写によってDNA上の遠く離れた位置に移動し,この移動がコヒーシンのCTCF部位への配置に寄与していることを示しており,活性な遺伝子からのコヒーシンの除去が,転写を介した移動や,Waplを介した解離によって起こり得ることが分かった。Copyright Nature Japan KK 2017
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分類 (3件):
分類
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生物学的機能  ,  遺伝子の構造と化学  ,  遺伝子発現 
タイトルに関連する用語 (5件):
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