抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,交通事故の原因として,運転者の「個人の性質(性格)」が考えられるのではないかとういう仮説を立て,「個人の性質(性格)」と交通事故率との関係性を明らかにした。加えて,交通安全対策を行う際に「個人の性質(性格)」を考慮することの重要性を検討した。そのために,全国の運転者を対象に運転に関するWEBアンケート調査(2914年12月)を行った。この調査での設問は,交通違反運転行為を行った際の自己認識,過去5年間の交通事故履歴等である。仮説を検証するために,Two-way contingency tableやカイ二乗検定といった統計手法や,離散選択モデルを用いた。その分析結果から,「注意力散漫な運転者」が交通事故を起こしやすいことが分かった。性別を考慮すると,男性ではその関係性が有位に成り立つものの,女性では有意な検証結果が得られなかった。運転者の「個人の性質(性格)」は各人ごとに様々な側面が見られるので交通事故に対する説明性の高い指標とするには,他の性質(性格)についても同様に検討する必要があると述べた。