文献
J-GLOBAL ID:201702219602502405   整理番号:17A0521716

がん:EZH2はH3K27M変異型小児グリオーマの治療標的候補である

EZH2 is a potential therapeutic target for H3K27M-mutant pediatric gliomas
著者 (21件):
資料名:
巻: 23  号:ページ: 483-492  発行年: 2017年04月 
JST資料番号: W0636A  ISSN: 1078-8956  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
びまん性内在性橋グリオーマ(DIPG)は,橋にできる悪性の脳腫瘍であり,主に小児で発症する。DIPGはその80%近くでヒストンH3遺伝子に変異が生じており,リシン27がメチオニンへと置換されている(H3K27M)。H3K27Mは,H3リシン27のメチル化(H3K27me)を行う多タンパク質複合体PRC2(polycomb repressive complex2)の触媒サブユニットEZH2に結合することで,PRC2を阻害する。H3K27M変異を持つDIPGでは広範囲にわたってH3K27me3が失われているが,H3K27me3を保持している遺伝子も複数見つかる。本研究では,H3K27Mが腫瘍形成を促進するDIPGマウスモデルについて報告する。我々はこのモデルと患者由来の初代DIPG細胞株を用い,H3K27Mを発現する腫瘍の増殖にはPRC2が必要であることを明らかにした。さらに,EZH2の小分子阻害剤が,腫瘍抑制タンパク質p16INK4Aの誘導に依存する機構を介して,腫瘍細胞増殖を阻害することも分かった。ゲノム規模のエンリッチメント解析により,H3K27M細胞でH3K27me3を維持している遺伝子群は,強いポリコーム標的であることが明らかになった。また,DIPGマウスモデルとH3K27Mを発現するヒトの初代DIPG細胞でH3K27me3を維持している遺伝子群は高度に重複していることが明らかになった。まとめると今回の結果は,残存するPRC2活性はH3K27Mを発現するDIPGの増殖に必要であり,EZH2の阻害はこのような腫瘍に対する治療戦略候補となることを示している。Copyright Nature Japan KK 2017
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
腫ようの化学・生化学・病理学  ,  神経系の腫よう  ,  生物学的機能 

前のページに戻る