抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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既存の研究によると、青蔵高原の冬季の積雪と台風の季節の西北太平洋熱帯低気圧の生成頻度との間には正の負の相関がある。本論文では、長時間観測データに基づき、両者の関係について再検討を行い、両者の年間関係は20世紀90年代初めにジャンプが発生したことを発見した。すなわち、チベット高原の冬季の積雪とその後の台風季節の西北太平洋熱帯低気圧の発生頻度の間の顕著な相関は20世紀90年代以降(1993~2012年)にしか存在しないが、20世紀90年代初め(1976~1992年)の両者の関係は弱い。本文では、このようなジャンプを引き起こす可能性のある原因について分析を行い、中部のENSOはチベット高原の積雪と西北太平洋熱帯低気圧の生成頻度の関係を強化する上で、重要な役割を果たすことが分かった。1993~2012年の間に,チベット高原の積雪と中部のENSOの間には有意な負の相関があった。青蔵高原の積雪は長年(少ない)で、中部のENSOは多くは冷位相(暖相)であり、この分布は青海-チベット高原の積雪と緯度の海陸の熱力学の差異を強化し、西北太平洋の夏季モンスーンとの関係を強化した。一方、チベット高原の積雪が熱帯低気圧の生成に関連する動力環境場の制御を強化し、そのため、この時期の青蔵高原の積雪と熱帯低気圧の発生頻度との間の相関が著しく増強された。しかし、前段階の青蔵高原の積雪とENSOとの関係は比較的弱く、青蔵高原の積雪は西北太平洋の夏季モンスーンと台風の生成地域に対する力学場の制御が比較的弱く、そのため熱帯低気圧の生成頻度との関係は弱くなる。さらに、エネルギー診断により、1993~2012年の中部型ENSOの作用は、主に西北太平洋の帯状風の正のエネルギー変換を強化することによって実現されることが明らかになった。結果は,熱帯低気圧の短期予測のための理論的基礎を提供した。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】