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J-GLOBAL ID:201702219738121678   整理番号:17A1407125

KRASが変異した大腸腫瘍におけるASCT2(SLC1A5)の臨床的な役割

Clinical Role of ASCT2 (SLC1A5) in KRAS-Mutated Colorectal Cancer
著者 (7件):
資料名:
巻: 18  号:ページ: WEB ONLY  発行年: 2017年08月 
JST資料番号: U7038A  ISSN: 1422-0067  CODEN: IJMCFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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KRAS(K-ras)遺伝子の変異は,代謝の顕著な変化をもたらす。最近,著者らは,大腸腫瘍(CRC)におけるKRAS変異は,アミノ酸代謝に大きな変化を引き起こすことを報告した。しかし,CRCにおける変異型KRASにより,どのアミノ酸トランスポータが調節を受けるのかは研究されてこなかった。本研究では,qRT-PCRを用いてアミノ酸トランスポータのスクリーニングを行い,KRASシグナリングによりASCT2(SLC1A5)の発現が増大していることを見出した。次に,93種の原発CRC試料の免疫組織化学分析により,KRASの変異状態とASCT2発現の間に有意な相関があることを示した。さらに,KRAS変異CRCにおいては,ASCT2の発現レベルは,腫瘍の深達度と血管浸潤に有意に関連することを見出した。注目すべき点は,SLC1A5のノックダウンKRAS変異CRC細胞では,大きな成長阻害とアポトーシスの上昇が観測されたことである。ASCT2はグルタミントランスポータであることが,一般的に知られている。興味深いことに,SLC1A5のノックダウンは,グルタミンの欠如より,細胞成長に大きな抑制的効果を示すことである。さらに,SLC1A5ノックダウンは,細胞転移の抑制も引き起こす。これらの結果は,ASCT2(SLC1A5)が,KRAS変異型のCRCに対する新規な治療標的となりえることを示している。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
腫ようの化学・生化学・病理学  ,  遺伝的変異 

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