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J-GLOBAL ID：201702219744818691   整理番号：17A0570933

出力追従制御を応用したトランスオーラル再生制御器の設計

著者 (4件)： 松井健太郎 (NHK 放送技研) ,  松井健太郎 (慶応大) ,  菅谷真帆 (慶応大) ,  足立修一 (慶応大)
資料名： 日本音響学会誌  (Journal of the Acoustical Society of Japan)
巻： 73  号： 5  ページ： 281-290  発行年： 2017年05月01日 
JST資料番号： G0162A  ISSN： 0369-4232  CODEN： NIOGAH  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 非干渉化制御を援用した状態空間での出力追従制御と,この制御を応用したトランスオーラル再生制御器の設計を提案する。トランスオーラル再生では,受聴者の頭部運動や受聴環境の変化など,外乱による再生品質の劣化がしばしば問題となっている。提案法では,これら外乱入力に対するロバスト性能の評価指標としてH_∞ノルムを用い,これを最小化する凸計画問題として制御器の設計を定式化する。ラインアレイスピーカを用いた実測と計算機シミュレーションを実施し,提案法によりH_∞ノルムを小さく抑えたトランスオーラル再生制御器が設計可能であること,H_∞ノルムが小さくなるほど外乱入力により生じるひずみの拡大が抑制されることを確認した。設計される制御器の出力追従性能は,再生音場のモデル化精度に依存する。このモデル化精度と計算コストとのトレードオフについても考察した。(著者抄録)

シソーラス用語： システム解析 ,  再生 ,  不等式 ,  性能 ,  制御方式 ,  *H無限大制御 ,  空間 ,  凸計画法 ,  干渉 ,  技術 ,  *バイノーラル音響 ,  逆システム ,  *音場再生 ,  線形行列不等式 ,  相互干渉 ,  トランスオーラルシステム
準シソーラス用語： ロバスト性能 ,  非干渉化制御 ,  H∞制御 ,  状態空間

分類 (2件)： 音響信号処理  (BB03050C) ,  オーディオ機器  (NC06010U)

引用文献 (24件)：

• P. L. Falb and W. A. Wolovich, ′′Decoupling in the design and synthesis of multivariable control systems,′′ IEEE Trans. Autom. Control, AC-12, 651- 659 (1967).
• W. M. Wonham, Linear Multivariable Control: A Geometric Approach, 3rd ed. (Springer-Verlag, Berlin, 1985).
• 山田 功,木下 航,菊地聡子,′′真にプロパーな離散時間系に対する遅れ型逆システムの一設計法,′′機械学会論文集C編,69(682),1603-1610(2003).
• 山田 功,菊地聡子,戸塚明徳,木下 航,′′真にプロパーな離散時間系に対する安定な遅れ型逆システムの一設計法(対角化法の提案),′′機械学会論文集C編,70(690), 407-413(2004).
• 浅黄義昭,渡部慶二,村松鋭一,有我祐一,′′状態フィードバックと逆システムによる非最小位相系に対する非干渉化の体系的設計法,′′計測自動制御学会論文集,41,234- 241 (2005).

タイトルに関連する用語 (5件)： 追従制御 ,  応用 ,  トランスオーラル再生 ,  制御器 ,  設計