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J-GLOBAL ID：201702220360028018   整理番号：17A0303965

アリルピロカテコールによる黄色ぶどう球菌の殺菌効果は細胞内酸化ストレスとカタラーゼ活性阻害の誘導により増強される【Powered by NICT】

Killing of Staphylococcus aureus by allylpyrocatechol is potentiated by induction of intracellular oxidative stress and inhibition of catalase activity

著者 (3件)： Hussain Roslinah Mohamad (Department of Medical Laboratory Technology,Faculty of Health Sciences,Universiti Teknologi MARA) ,  Abdullah Noor Faradilla (Department of Medical Laboratory Technology,Faculty of Health Sciences,Universiti Teknologi MARA) ,  Amom Zulkhairi (Department of Anatomy and Basic Sciences,Faculty of Health Sciences,Universiti Teknologi MARA)
資料名： Jiehe Yixue Xuebao(Yingwenban)  (Jiehe Yixue Xuebao(Yingwenban))
巻： 14  号： 6  ページ： 456-464  発行年： 2016年 
JST資料番号： C2621A  ISSN： 2095-4964  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 中国 (CHN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 【目的】本研究は黄色ぶどう球菌,ヒト宿主における主要な病原体の生存に重要な鍵となる酸化ストレス耐性酵素に及ぼす,Piper betleのエタノール抽出物中の主要成分であるallylpyrocatechol(APC)の影響を調べた。S.aureusにおいてカタラーゼ(katA),スーパーオキシドジスムターゼ(SOD),sodAとsodMを含む,アルキルヒドロペルオキシドレダクターゼ(ahpC)をコードする遺伝子の発現に対するAPCの【方法】効果は,gyrAおよび16S rRNAに関してRT-qPCRにより定量した。酵素の対応する活性も調べた。Livak解析は遺伝子発現データの検証を行った。細胞内と細胞外の反応性酸素種(ROS)レベルに対するAPCの影響をニトロブルーテトラゾリウム(NBT)還元アッセイを用いて決定した。【結果】APC処理したS.aureus細胞は未処理細胞と比較して全SOD活性12.24mLのの増加に対応してそれぞれ1.5倍および0.7倍発現でより高いsodAとsodM転写物を有し,10.85mL(P<0.05)。ahpCの発現は,未処理細胞(P<0.05)に比べて5.5倍増加した発現とAPC処理細胞で最も高かった。これに対応して,ahpC活性は0.394((310nm))である未処理細胞と比較して0.672((310nm))でAPC処理細胞の方が高かった。とは対照的に,katA発現は,gyrAおよび16S rRNAと比較してそれぞれ,1.48倍と倍低かった。さらに,APC処理細胞は未処理細胞と比較して1.8×10( 4)(U/Lまたはμmol/(分L))の減少したカタラーゼ活性,4.8×10( 4)U/L(P<0.05)を示した。NBT還元試験のための吸光度測定値(A575nm)は,未処理と処理した細胞,ROSの存在を示すに対してそれぞれ0.709と0.695であった。APC処理したS.aureus細胞は細胞外と細胞内両下ROSレベルを有していたが,より大きな量は,それぞれ0.457と0.137の吸光度(P<0.05)を持つ細胞外レベルと比較して細胞内のままであった。【結論】APCは両sodAとsodMの発現を誘導し,S.aureusにおける増加した総SOD活性をもたらした。sodA発現はO_2 を含む細胞内ストレス誘導を示し,おそらくH_2O_2のより高い細胞内プールをもたらした。katA発現とカタラーゼ活性のconcommittant減少はおそらくahpC発現,APC処理細胞における最高の増加を誘起することを示した。著者らの知見は,カタラーゼの非存在下で,細胞はO_2 -とH_2O_2により引き起こされるストレスを低減するためのahpCを含む代替経路を求めるために進められていることを示唆した。APCはROSのレベルを低下させたが,かなりの量はその抗酸化作用を回避,細胞内に留まり,これは処理した細胞における酸化ストレスを追加する。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST【Powered by NICT】

シソーラス用語： 吸光度 ,  ヒト ,  *殺菌作用 ,  酸化防止 ,  *カタラーゼ ,  *酸化ストレス ,  コショウ属 ,  スーパーオキシドジスムターゼ ,  *黄色ぶどう球菌
準シソーラス用語： SOD活性 ,  RT-qPCR ,  16S rRNA ,  gyrA遺伝子 ,  アルキルヒドロペルオキシドレダクターゼ ,  *カタラーゼ活性 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (7件)： アリルピロカテコール ,  カタラーゼ ,  スーパーオキシドジスムターゼ ,  アルキルヒドロペルオキシドレダクターゼ ,  活性酸素種 ,  黄色ブドウ球菌 ,  Piper betle

分類 (6件)： 遺伝子発現  (EC02040Q) ,  遺伝子の構造と化学  (EC02020U) ,  酵素生理  (EG03052C) ,  微生物の生化学  (EG03020N) ,  微生物感染の生理と病原性  (EG03053T) ,  微生物生理一般  (EG03051L)

タイトルに関連する用語 (7件)： 黄色ぶどう球菌 ,  殺菌効果 ,  酸化ストレス ,  カタラーゼ活性 ,  阻害 ,  誘導 ,  増強