抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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プラスチックの色移りに作用する因子や機構を推定するため,本報では因子として時間,荷重(圧力),温度および湿度に注目し,アクリルとポリカーボネートを例としてとりあげ,色移りの実験を行った。実験は白色または透明板状のプラスチックに赤色板状プラスチックを接触させ,各因子を変えた場合のa
*値を測色計で測定して比較した。温度,湿度を高くするとa
*値が高くなる傾向にあった。軟質のポリ塩化ビニルを接触させた場合には表面にエステル系化合物と推測される析出物が見られ,析出物の量は温度,湿度を高くすると多くなる傾向が見られた。本報の結果と第1報の結果から,プラスチックの色移りに作用する因子としては温度,湿度,時間や荷重が挙げられる。色移りの機構としては,可塑剤分子の極性部分に顔料や染料の極性部分が引き寄せられて結びついており,温度,湿度や荷重を加えることで接触しているプラスチックに可塑剤とともに顔料や染料が移行していくと推測される。(著者抄録)