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J-GLOBAL ID：201702220802328035   整理番号：17A0331873

三陸沿岸の流況

Circulation in the Sanriku Ria Coastal Area

著者 (10件)： 田中潔 (東大 大気海洋研) ,  羽角博康 (東大 大気海洋研) ,  小松幸生 (東大 大気海洋研) ,  小松幸生 (東大 大学院新領域創成科学研究科) ,  伊藤幸彦 (東大 大気海洋研) ,  柳本大吾 (東大 大気海洋研) ,  坂本天 (東大 大気海洋研) ,  石津美穂 (海洋研究開発機構) ,  浦川昇吾 (気象研) ,  道田豊 (東大 大気海洋研)
資料名： 沿岸海洋研究  (Bulletin on Coastal Oceanography)
巻： 54  号： 2  ページ： 97-104  発行年： 2017年02月27日 
JST資料番号： L3747A  ISSN： 1342-2758  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 三陸沿岸の流況を明らかにするために,高解像度の海洋物理観測を実施した。また,観測研究に連携させて,高解像度モデルによる数値シミュレーション研究も実施した。その結果,小さいリアス湾であっても,その中では非常に組織的でダイナミックな海洋循環が作られていることが明らかになった。さらに,このような基礎科学研究を,地域社会(地元の行政・試験機関や漁業協同組合・組合員など)と一緒になって実践する方法についても検討した。沿岸域の流況を解明するためには,研究者自身も現場に赴くことが重要な意味を持つ。さらに,そうした地域密着活動で得られる知見(例えば,日々の漁活動から漁師が経験的に獲得している知識体系など)の中にこそ,世界の先端に立って独創的な海洋物理学研究を実践するための重要な示唆も含まれているだろう。(著者抄録)

シソーラス用語： 北西太平洋 ,  *沿岸流 ,  海岸 ,  数値計算 ,  シミュレーション
準シソーラス用語： 三陸海岸 ,  流況 ,  リアス式海岸

分類 (1件)： 沿岸海洋物理学  (DC06060N)

引用文献 (24件)：

• 1)渋谷晃太郎・島田直明・鈴木正貴(2014):岩手県三陸沿岸エ\nコトーンの現状把握とその保全に関する研究.総合政策,\n15,181-199.
• 2)Shoji, J. and M. Morimoto(2016): Changes in fish community\nin seagrass beds in Mangoku-ura Bay from 2009 to 2014, the\nperiod before and after the tsunami following the 2011 off the\nPacific coast of Tohoku earthquake. Journal of Oceanography,\n72, 91-98, doi : 10.1007/s10872-015-0311-7
• 3)Fukuda, H., Y. Yanhui, H. Takasu, Y. Nishibe, A. Tachibana, A.\nTsuda and T. Nagata(2016): Nutrient status of Otsuchi Bay on\nthe Sanriku coast of Japan : five years after the 2011 off the\nPacific2 coast of Tohoku Earthquake. Journal of Oceanography,\n72, 39-52, doi : 10.1007/s10872-015-0296-2.
• 4)内記公明・山田美和・加賀新之助・渡邊志穂・神山孝史・加\n戸隆介・緒方武比古・難波信由・林崎健一・山田雄一郎・山\n下哲郎(2015):2011年東北地方太平洋沖地震により発生した\n津波による岩手県沿岸内湾域の底質変化.日本水産学会誌,\n81,447-455.
• 5)村上明宏・堺茂樹・村上和男・中村由行・岡田知也・高尾敏\n幸・柴木秀之(2013):東北太平洋沖地震津波後の大船渡湾の\n水質・底質の現状.土木学会論文集B2(海岸工学),69,496\n-500.

タイトルに関連する用語 (2件)： 三陸沿岸 ,  流況