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J-GLOBAL ID：201702220820759116   整理番号：17A1758915

NGC613の中心領域方向でのALMA多色観測

ALMA multiline observations toward the central region of NGC 613

著者 (6件)： MIYAMOTO Yusuke (NAOJ, Nagano, JPN) ,  NAKAI Naomasa (Univ. Tsukuba, Ibaraki, JPN) ,  SETA Masumichi (Kwansei Gakuin Univ., Hyogo, JPN) ,  SALAK Dragan (Kwansei Gakuin Univ., Hyogo, JPN) ,  NAGAI Makoto (Univ. Tsukuba, Ibaraki, JPN) ,  KANEKO Hiroyuki (NAOJ, Nagano, JPN)
資料名： Publications of the Astronomical Society of Japan  (Publications of the Astronomical Society of Japan)
巻： 69  号： 5  ページ： 83.1-83.24  発行年： 2017年 
JST資料番号： W2414A  ISSN： 0004-6264  CODEN： PASJA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 近傍Seyfertf銀河NGC613方向の90GHzと350GHzの帯域での分子ガスと連続放射をALMAで観測した結果を報告する。周中心核円盤(CND)(r~<90pc)と星形成リング(250~<r~<340pc)の両者からの電波連続波放射が95GHzと350GHzで検出され,95GHz連続波は位置角20°±8°で中心から伸びていることが観測された。4.9GHzのアーカイブデータと著者等の95GHzデータは,ジェットに沿ってと星形成リングにおいて(各々)スペクトル指数α~<-0.6および-0.2を示す;これらは各々,シンクロトロン放射と自由-自由放射から作り出すことができる。加えて,著者等は,CNDとリングの両者において,CO(3-2),HCN(1-0),HCN(4-3),HCO⁺(1-0),HCO⁺(4-3),CS(2-1),CS(7-6)放射を検出した。CNDとリングにおける分子の回転温度と柱密度を,HCNおよびHCO⁺のJ=1-0線と4-3線およびCSのJ=2-1および7-6から導いた。更に,HCN,HCO⁺,CSの強度比を使った非局所熱力学平衡モデルは,CNDにおける運動温度T_k=350-550KがリングにおけるT_k=80-300Kよりも高いことを明らかにした。CNDにおける星形成効率は星形成リングにおけるスポットでのものよりもほとんど1桁小さいが,一方で中心領域の支配的な活動は活動銀河核というよりはむしろ星形成である。CNDの北側に向かって伸びており青方偏移および赤方偏移したフィーチャーに分解しているCOの大きな速度分散は,多分電波ジェットの効果によって説明される。これらの結果はジェットがCNDにおけるガスを加熱し,そこではフィードバックが星形成を妨げていることを強く示唆している。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *Seyfert銀河 ,  干渉計 ,  電波望遠鏡 ,  連続波 ,  中心核 ,  星の形成
準シソーラス用語： *NGC613 ,  ALMA【干渉計】 ,  分子ガス ,  *星形成率

分類 (1件)： 星雲  (DB06000W)

引用文献 (73件)：

• Aalto, S., et al. 2015, A&A, 584, A42
• Aladro, R., Martín-Pintado, J., Martín, S., Mauersberger, R., & Bayet, E. 2011, A&A, 525, A89
• Asmus, D., Hönig, S. F., Gandhi, P., Smette, A., & Duschl, W. J. 2014, MNRAS, 439, 1648
• Bayet, E., Aladro, R., Martín, S., Viti, S., & Martín-Pintado, J. 2009, ApJ, 707, 126
• Bayet, E., Williams, D. A., Hartquist, T. W., & Viti, S. 2011, MNRAS, 414, 1583

タイトルに関連する用語 (3件)： ALMA ,  多色 ,  観測