抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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トラック運送事業に従事するドライバーは他産業と比べて長時間労働,低賃金であり,ドライバー不足が課題となっていることから,持続可能な生産性の高い物流の構築には関係者全体での連携・協働が求められる。本論文では,1)働き方改革実行計画に関する取組み,2)長時間労働是正に向けた取組み,3)取引条件改善に向けた取組み,4)生産性向上に向けた取組みについて述べた。1)としては自動車運転業務でも時間外労働について罰則付きの上限規制が導入され,自動車運送事業の働き方改革に関する関係省庁連絡会議によって「直ちに取り組む施策」が示された。また,平成28年度には2)に向けたパイロット事業が47都道府県で実施され,それらの成果を踏まえたガイドラインの策定を目指すほか,「トラック運送業の適正運賃・料金検討会」を立ち上げて標準自動車運送約款の一部改正を行った。3)としては「トラック運送業の適正取引推進のための自主行動計画」の策定,荷待ち時間の記録のトラック事業者への義務付け,荷主勧告制度の運用開始が挙げられる。さらに,i)中継輸送,ii)隊列走行,iii)トラック運送業における生産性向上セミナーの開催といった4)を進めていることを示した。