抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
半導体チップと有機基板を中継するシリコンインターポーザを用いて,ロジックチップの隣に広帯域メモリを配置した2.5次元(以下,2.5D)実装構造が注目されてきている。これは,メモリ帯域を広げて大容量信号伝送を行うために,パッケージ上でチップを接続する必要性が増してきたからである。更に,2.5D構造に対して,インターポーザ機能を有機基板に一体化した2.1次元(以下,2.1D)構造も提案されている。本稿では,新光電気工業が開発した2.1D有機パッケージについて述べる。2.1D有機パッケージは2.5D構造の機能を有機基板を用いて実現するもので,有機パッケージ上に超高密度な多層配線層を形成するものである。筆者らは,従来型のビルドアップ型パッケージの表層に薄膜プロセスを適用することで,Line/Space=2/2μmの配線密度を有する2.1D有機パッケージ(i-THOP:integrated-Thin film High density Organic Package)を実現した。同時に,狭ピッチフリップチップ実装のためのTCB(Thermo-Compression Bonding)技術を用いて,最小バンプピッチ40μmのマルチチップ実装を実現した。また,作成した2.1D有機パッケージに評価チップを実装し,信頼性評価を実施するとともに,薄膜配線による信号伝送特性をシミュレーションし,実用上問題のないことを確認した。(著者抄録)