抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
従業者1人当りの賃金は,1990年代半ば以降,頭打ちになっている。2000年代以降については,それまで上昇傾向にあった労働分配率が低下に転じ,企業が利益率を高める中で賃金が圧縮されている。全規模での労働分配率の低下は,資本金1億円以上の大企業・中堅企業の低下によるものであり,資本金1億円未満の中小企業は労働分配率が上昇している。大企業や中堅企業・中小企業上位層は非正規化を進めたことにより労働分配率を引き下げ,賃金の伸びを抑制したが,中小企業中下位層ではそうした余地に乏しく,労働分配率の逆格差が拡大したものの,賃金格差の拡大を緩和することはできなかった。(著者抄録)