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J-GLOBAL ID：201702221265834157   整理番号：17A0517603

海外公共分野ICT化の潮流 No.3 電子政府アプローチの延長にあるフィンランドのベーシック・インカム構想

著者 (1件)： 砂田薫 (国際大 GLOCOM)
資料名： 行政&情報システム  (Administration & Information Systems)
巻： 53  号： 2  ページ： 54-58  発行年： 2017年04月10日 
JST資料番号： S0217B  ISSN： 1882-0689  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： フィンランドのベーシック・インカム(すべての国民に最低限の所得を保証するアイデア)の取り組みを提示し,社会全体の効率性追求という点で,電子政府のアプローチの延長であるものであることを示した。2015年4月,フィンランドで総選挙が行われ,中央党が第一党に復活した。中央党の選挙公約の一つがベーシック・インカムで,社会保険庁の中に調査検討を行うチームが設置され,モデル世帯を想定して可処分所得の現状分析を行なった。国民の負担を増やさずに高福祉を維持するためのITの積極的活用に関しては,財務省の一機関が住民情報システムを構築し運用している。インターネットによる電子申請が100%近くまで普及している。ベーシック・インカムによって制度の簡素化を行うことによって,社会の効率化を一層高めることができる。

シソーラス用語： フィンランド共和国 ,  *政府 ,  情報政策 ,  *所得 ,  *情報 ,  情報技術 ,  通信技術 ,  *住民 ,  情報システム
準シソーラス用語： ICT ,  *個人情報 ,  *電子政府

分類 (2件)： ドキュメンテーション一般  (AC01000N) ,  科学技術政策・制度・組織  (AA02000O)

引用文献 (7件)：

• エリック・ブルニョルフソン&アンドリュー・マカフィー『ザ・セカンド・マシン・エイジ』日経BP社、2015年
• 萱野稔人編『べーシックインカムは究極の社会保障か』堀之内出版、2012年
• トニー・フィッツパトリック『自由と保障 べーシック・インカム論争』勁草書房、2005年
• 原田泰『べーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか』中央公論社、2015年
• フィンランド社会保険庁(Kela)のホームページ http://www.kela.fi/web/en/basic-income-experiment-2017-2018

タイトルに関連する用語 (6件)： ICT ,  潮流 ,  NO ,  電子政府 ,  フィンランド ,  構想