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J-GLOBAL ID：201702221540770703   整理番号：17A1048058

ジェット冷却したメチル化キサンチン化合物の電子スペクトルに及ぼすメチル化の部位依存性効果【Powered by NICT】

Site-dependent effects of methylation on the electronic spectra of jet-cooled methylated xanthine compounds

著者 (7件)： Kim Doory (Department of Chemistry, Seoul National University, Seoul 08826, Korea. [e-mail]) ,  Yang Key Young ,  Kim Hyung Min ,  Kim Tae-Rae ,  Kim Nam Joon ,  Shin Seokmin ,  Kim Seong Keun
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 19  号： 33  ページ： 22375-22384  発行年： 2017年 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 共鳴二光子イオン化分光法による超音速ジェット中のカフェインを含む種々のメチル化キサンチン化合物の電子スペクトルを得た。試験したメチル化キサンチン化合物におけるメチル基は電子スペクトルの明確な位置依存効果を有していた。N3位のメチル化はππ*状態の有意な赤方偏移を引き起こし,N1位置でのメチル化は電子スペクトルへの最小限の影響である。テオブロミンとカフェインの顕著に広いスペクトルはN7位置,S₀およびS₁状態のポテンシャルエネルギー面の間の大きな変位,及び強い振電相互作用に有害な影響を与えるメチル置換に起因する。メチル基の内部回転およびメチルキサンチン化合物の電子スペクトルに及ぼす影響も調べた。基底状態におけるねじれ運動の障壁高さは,関心のあるメチル基近傍にあることをカルボニルまたはメチル基によって大きく影響されることを見出した。これとは対照的に,励起状態におけるねじれ障壁は最低非占有分子軌道の超共役相互作用によって支配される。ねじり振電バンドの実験およびシミュレーションスペクトルの間の一致は,トンネル分裂とねじりと分子運動の間の結合から生じる低周波ねじり振動が,それらのオリジンバンドの多重項性質をテオブロミン及びテオフィリンを与えることを示唆した。本研究はキサンチン化合物の電子励起状態に及ぼすメチル置換基効果のための新しいレベルの理解を提供し,これにより,DNAと蛋白質を含む多くの他のメチル置換生体分子に適用できる可能性が非常に大きいと考えられた。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST【Powered by NICT】

シソーラス用語： 多光子イオン化分光法 ,  *ウレア化合物 ,  ラクタム ,  ヒドロキシ化合物 ,  窒素複素環化合物 ,  *電子スペクトル ,  *メチル化 ,  *アルキル基 ,  *依存性 ,  励起状態 ,  赤方偏移 ,  ポテンシャルエネルギー面 ,  振電相互作用 ,  分子内回転 ,  基底状態 ,  LUMO ,  超共役 ,  中枢興奮薬
準シソーラス用語： キサンチン類 ,  *メチル基 ,  *位置依存性 ,  内部回転【分子】

分類 (2件)： プリン,プテリジン  (CF07105E) ,  電子分光スペクトル  (BM09060K)

物質索引 (4件)： カフェイン ,  テオフィリン ,  テオブロミン ,  パラキサンチン

タイトルに関連する用語 (5件)： ジェット ,  メチル化 ,  キサンチン化合物 ,  電子スペクトル ,  依存性