抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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平成7年(1995年)兵庫県南部地震では神戸港に設置されていた全55基のコンテナクレーンが,クレーンのロッキングや岸壁の変形によって損傷した。このため,走行クレーンの耐震性を高めるべく,高レベル地震動に対する免震装置が開発されてきた。現在では,港湾に設置されるすべてのクレーンに対して,レベル1地震動で脱輪しないことが要求されている。そこで,レベル1から中規模のレベル2地震動に対して,大規模な免震装置を必要とせず,クレーンの脱輪を防止する新たな脱輪防止機構を開発した。本機構は,既設クレーンに容易にレトロフィット可能な低コストの脱輪防止機構である。本稿では,開発した脱輪防止機構の基本構造について説明し,試作機を用いた荷重試験と実クレーンを対象とした数値解析の結果から装置の成立性について述べる。(著者抄録)