抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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HDL-Chol値が高いと冠動脈心疾患(CHD)罹患率が明らかに低く,正常値上限の70mg/dL以上の場合,長寿症候群と言われてきた。しかし,HDL-CholとCHDリスクとの間の逆相関は常に成立するのではない可能性もある。HDLのCHDリスク低減効果の評価には,HDLレベルより,Cholの排出能が重要であると指摘されている。2616名のフィンランド人中年男性を23年間追跡した研究では,LDL-CholあるいはHDL-Cholの濃度は,心突然死のリスク増加と相関しなかった。交絡因子で調整すると,LDL-Chol/HDL-Chol比の五分位間のリスクハザード比が高いと心突然死のリスクは高くなっていた。Chol問題の理解では,例えば日本人は卵が主要なChol供給源であり,卵摂取に伴う種々の栄養素の増減について考慮する必要がある。CVDや糖尿病疾患者では,卵の過剰摂取に注意が必要と理解される。