抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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道路橋としてコンクリート橋梁と鋼橋を取り上げ,最初に損傷の状況を説明した後,点検の現状と課題を説明している。コンクリート橋梁については,電磁波レーダー方式での配筋調査,衝撃弾性波法や高出力の放射線(X線)透過法での横締めプレストレストコンクリート(PC)のPCグラウト充填状況調査,漏洩磁束法や残存プレストレス測定等によるPC鋼材の異常やプレストレス力の計測を紹介している。課題として,鉄筋の腐食状況などの測定,PC橋の橋軸方向でのPCグラウト充填状況の調査,打音検査に画像処理を組み込んだ位置情報を特定する技術を挙げている。鋼橋については,3次元レーザー計測による部材の断面欠損の把握,フェイズドアレイ超音波探傷検査による橋脚の接合面の点検を紹介するとともに,都市高速道路では赤外線検査,渦流探傷検査,およびフェイズドアレイ超音波探傷検査を組み合わせた全鋼床版橋梁を対象にしたき裂検出技術が実用化されていることを紹介している。課題として,3次元レーザー計測の莫大なデータを耐荷力評価に繋げること,吊り橋などのケーブル内部の腐食などの調査,鋼部材の塗膜の上からの検査を挙げている。今後期待される計測技術として,定期点検では,レーザースキャナ等を用いて測定された点群データから対象物を3次元的に復元するSfM(Structure from Motion)技術が,また,損傷の評価や診断では,膨大な点検データの活用のためのデータマイニング技術と画像点検技術による損傷の可視化等があるとしている。最後に,各種センサーをネットワークに接続した常態観測(IoTの活用),データマイニング・損傷判定などのAI技術の利用が望まれるとしている。