抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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離島における高齢化率は高く,本土への移動における居住者の負担感は増している。本研究では,離島と本土間の移動を想定して,乗客が島内の出発点から本土の目的地まで路線バスを利用して,乗換えを行わずに移動できる「シームレス小型船システム」を考案して,社会実験を行った結果を報告した。実験では,離島の居住者を対象に,本シームレス方式の移動と路線バスとフェリーを乗り継ぐ従来方式の移動を比較し,被験者の受け止めかた(受容性)を利用可能性や負担感の観点から調査した。調査は,利用可能性に対しては,被験者への聞き取りにより,また,負担感に関しては,活動量計による活動強度の計測により把握した。調査の結果,シームレス小型船システムの利用への関心は8割が肯定的であり,本システムは公共交通機関として利用可能性が高いことが判明した。また,負担感に関しては,フェリーよりバスの乗降回数が少なく,階段を昇降する必要のないシームレス小型船システムの活動強度はフェリーの場合より1~2METsほど小さく,負担感の観点からも有効な交通システムであることが明らかになった。