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J-GLOBAL ID：201702222727530162   整理番号：17A1079336

小型風洞において自然界の近い粗度長を伴う境界層を生成する手法の開発

Development of a method to make a boundary layer with roughness length close to natural conditions in a simple wind tunnel

著者 (2件)： LIU Jiaqi (鳥取大 大学院連合農学研究科) ,  木村玲二 (鳥取大 乾燥地研究セ)
資料名： 日本砂丘学会誌  (Sand Dune Research)
巻： 64  号： 1  ページ： 1-8  発行年： 2017年08月10日 
JST資料番号： Y0118A  ISSN： 0918-5623  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 簡易な小型風洞を基に,乱流調整装置(台形スパイヤーとラフネスブロック)を用いて,比較的厚い境界層の生成,自然界に近い粗度長,水平方向の均一な風速分布,風速の安定した観測場を同時に満たす方法・手順を提案した。その結果,ラフネスブロックの並べ方や密度を変更せず,台形スパイヤーの形状や本数を工夫することにより,それらの実現が可能となった。具体的には,Irwinの経験式を利用し,台形スパイヤーとラフネスブロックの高さと下底の幅を設定する。次に,境界層の上層部を調整するため,台形スパイヤーの高さ,上底の幅を改良し,狙いとする境界層の厚さと粗度長を得る。境界層の下層部の調整に関しては,ラフネスブロックの配置密度と台形スパイヤーの本数を増減することで水平方向に一様な風速分布を得ることができる。

シソーラス用語： *風洞試験 ,  吹出風洞 ,  風洞 ,  長さ ,  速度分布 ,  *観測装置 ,  気象観測 ,  制御 ,  乱流境界層
準シソーラス用語： *風洞実験 ,  粗度長 ,  風速分布 ,  *観測器 ,  風観測 ,  乱流制御

分類 (2件)： 自然災害  (FC04020J) ,  農業気象  (DC05030Z)

引用文献 (6件)：

• 有江幹男・木谷 勝・鈴木雍宏・阪田一郎・松島 進, 人工的に生成された厚い乱流境界層の特性, 北海道大学工学部研究報告, 87, 39-49 (1978)
• Ham, H.J. and Bogusz, B.: Wind tunnel simulation of TTU flow and building roof pressure, Journal of Wind Engineering and Industrial Aerodynamics, 77, 119-133 (1998)
• Irwin, H. P. A. H. : The design of spires for wind simulation, Journal of Wind Engineering and Industrial Aerodynamics, 7, 361-366 (1981)
• 近藤純正: 水環境の気象学, 朝倉書店, 東京 (1994) pp.101
• 劉 佳啓・木村玲二: 小型簡易風洞の境界層形成に関する研究, 日砂丘誌, 63 (3), 113-119 (2017)

タイトルに関連する用語 (5件)： 風洞 ,  粗度長 ,  境界層 ,  手法 ,  開発