抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インターネットの8割以上のトラヒックはコンテンツ配信であり,コンテンツをユーザの近くから配信することでユーザ品質を向上させネットワーク内のトラヒック量を抑制するCDN(content delivery networks)が広く用いられている。キャッシュサーバのストレージ容量は有限であるため,キャッシュ内に保存されるコンテンツを決めるキャッシュ置換方式がCDNの性能を大きく左右する。本稿では,まず従来のキャッシュ置換方式の代表的なアプローチについて述べ,全てのコンテンツに同じ置換ポリシィを適用する従来のアプローチの中では,LRU(least recently used)が最良の性能を達成することを述べる。そしてキャッシュ制御の新たな視点として,エンドユーザの体感品質(QoE)に与える効果や,QoE改善の価値の観点からキャッシュ制御を考えることの重要性を述べる。キャッシュサーバから配信することで得られるCDNの効果は,コンテンツの人気度,Web応答時間等のサービス全体の性能における効果,コンテンツの種類など,コンテンツの様々な属性に依存する。そこでコンテンツの多様性に基づきキャッシュ制御を行う近年のキャッシュ制御の研究動向を俯瞰し,いくつかの研究事例を紹介する。(著者抄録)