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J-GLOBAL ID：201702222922730424   整理番号：17A0503372

樹皮タンニンの二酸化窒素除去能の解明

著者 (4件)： 牧野礼 (森林総合研) ,  橋田光 (森林総合研) ,  松井直之 (森林総合研) ,  大平辰朗 (森林総合研)
資料名： 日本木材学会大会研究発表要旨集(完全版)(CD-ROM)  (日本木材学会大会研究発表要旨集(CD-ROM))
巻： 67th  ページ： ROMBUNNO.M18-P1-16  発行年： 2017年02月27日 
JST資料番号： L1221B  ISSN： 1349-0532  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 樹皮に豊富に含まれる縮合型タンニンの気相抗酸化能を明らかにすることを目的に,環境汚染物質の一つである二酸化窒素の酸化作用に対するタンニンの低減効果の解明を行っている。本研究では,タンニンを含む樹皮抽出物の二酸化窒素除去能について検討した。その結果,タンニンポリマーで最も除去能が高かったのは,アカシアで,次にヤナギ,トドマツであり,スギ,カラマツはこれらより低かった。70%アセトン粗抽出物及び分画物では,タンニンポリマー>粗抽出物>酢酸エチル画分の順で除去能が高い傾向があった。酢酸エチル画分に多いと予想される低分子のポリフェノール成分では二酸化窒素除去能は低く,高分子のポリフェノール成分であるタンニンポリマーにおいて除去能が高いことが示唆された。また,水酸基をアセチル化したタンニンでは,除去能が大きく減少したことから,タンニンの二酸化窒素除去能には,水酸基が関わっていると考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *樹皮 ,  *タンニン ,  *二酸化窒素 ,  *大気汚染物質 ,  *除去 ,  画分 ,  抽出 ,  重合体 ,  ヒドロキシ基 ,  *生体成分分析 ,  アカシア属 ,  ヤナギ属 ,  トドマツ ,  スギ ,  カラマツ ,  酸化防止
準シソーラス用語： *汚染物質除去 ,  抽出物

分類 (3件)： 森林植物学  (FF02020E) ,  植物の生化学  (EH01050J) ,  大気汚染一般  (SB03010B)

タイトルに関連する用語 (4件)： 樹皮 ,  タンニン ,  二酸化窒素 ,  除去能