抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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カイラルユニタリーなアプローチで,中間子-バリオン相互作用におけるいくつかのバリオン共鳴の性質が明かにされてきた。Λ(1405)に対する2つの状態の予言は,そのようなものの一つである。チャームセクターにおいては,DNおよび結合チャンネル相互作用が考えられ,DNおよびD<sup>*</sup>Nに強く結合するΛ<sub>c</sub>(2595)(J<sup>P</sup>=1/2<sup>-</sup>)共鳴が動力学的に生成され,また,D<sup>*</sup>Nに強く結合するΛ<sub>c</sub>(2625)(J<sup>P</sup>=3/2<sup>-</sup>)も動力学的に生成され得ることが明かにされた。この論文では,これら2つのΛ<sup>*</sup><sub>c</sub>共鳴の観点から,セミレプトニックΛ<sub>b</sub>→<span style=text-decoration:overline>ν</span><sub>l</sub>lΛ<sub>c</sub>(2595)およびΛ<sub>b</sub>→<span style=text-decoration:overline>ν</span><sub>l</sub>lΛ<sub>c</sub>(2625)崩壊に対する崩壊部分幅を評価した。これら2つの反応に対して得られたレートの比は,現在の実験と矛盾せず,D<sup>*</sup>N結合定数に非常に敏感に依存することを示した。したがって,実験との一致を得ることは本質的である。Λ<sub>b</sub>→π<sup>-</sup>Λ<sup>*</sup><sub>c</sub>反応に対する結果とともに,それは,2つのΛ<sup>*</sup><sub>c</sub>共鳴の分子描像と,分子描像の観点から以前のΛ<sub>c</sub>(2595)の研究で無視されたD<sup>*</sup>N成分の重要な役割に対する強い支持を与える。