抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論ではODAにおいて”質の高いインフラ”の実現に求められる技術貢献のあり方に焦点を当て,道路分野の協力を中心に開発途上国におけるインフラ開発支援の現状と課題を以下のように報告した。1)道路分野での維持管理に関する支援。現時点では新規の開発ニーズの方が圧倒的に高いが,開発途上国においても適切に維持・管理することへの関心が高まってきている。2)開発途上国での維持管理の状況。9か国でアンケート調査を行なった結果,維持管理に関するPDCAサイクルについては各国とも完全とは言えない状況だった。3)維持管理を対象とした技術協力の現状。基本的には適正な維持管理サイクルにより維持管理活動を行うために必要な能力の向上,体制の強化などの支援が中心となる。また複数の国からの参加者を想定し,予めJICAの方で特定の課題について研修プログラムを企画し,被援助国側に参加者を募集する形で実施する研修(課題別研修)も行っている。4)初期不良の問題。開発途上国では維持管理の問題に加え,初期不良の問題が存在する。道路舗装や橋梁の上下部工における初期不良の例を示した。