抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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均一な下向きの水流中に置かれた垂直加熱プレート上に誘起された対向流の流体流れおよび熱伝達についての実験研究が行われた。均一な熱流束で加熱された長さL=50および100mmの垂直プレートを実験に使用した。プレート長さに基づくレイノルズ数と修正レイリー数は,それぞれRe<sub>L</sub>=4×10<sup>2</sup>~4×10<sup>3</sup>,Ra<sub>L</sub><sup>*</sup>=4×10<sup>6</sup>~3×10<sup>10</sup>である。加熱されたプレートの周りの流れ場を最初に染料で可視化した。その結果,強制対流の層流境界層の分離は,最初はプレートの下縁に現れ,分離点は,表面熱流束の増加に伴いプレートの下端から前縁に移動することが示された。また,無次元パラメータ(Gr<sub>L</sub><sup>*</sup>/Re<sub>L</sub>)=0.4および3を用いて,下端と上端の流れ分離を予測することができた。パラメータ(Gr<sub>L</sub><sup>*</sup>/Re<sub>L</sub>)は,浮力と慣性力との比を表す。その後,プレートからの局所熱伝達係数を熱電対で測定した。その結果,係数は下端での流れの分離の開始とともに純粋な強制対流の係数から逸脱していることが示された。プレートからの全体的なヌッセルト数は,(Gr<sub>L</sub><sup>*</sup>/Re<sub>L</sub>)=約1.0で最小値を示すことをも見出した。さらに,全体的なヌッセルト数を強制対流と自然対流のヌッセルト数と比較することによって,組み合わされた対流領域は0.35<(Gr<sub>L</sub><sup>*</sup>/Re<sub>L</sub><sup>5</sup>)<4.0のように決定された。(翻訳著者抄録)