抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:入院早期の血清Dダイマー(D-D)と老年急性ST上昇性心筋梗塞(STEMI)患者の経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の心不全(HF)の相関性を検討する。【方法】入院患者の血清D-Dレベルを,D-D上昇群(>400μg/L,n=42)およびD-D正常群(≦400μg/L,n=95)に分割し,2群の臨床データおよびPCI後のHFの発生率を比較した。血清D-DとHFの間の関係を,ロジスティック回帰によって分析した。血清D-Dレベルによって予測されたHFの発生の臨床的価値を,受信者動作(ROC)曲線によって分析した。【結果】D-D正常群と比較して,D-D上昇群における左室駆出率(LVEF)は,有意に低かった。血清トロポニン(cTn)I,クレアチンキナーゼ(CK-MB),ナトリウム利尿ペプチド前駆体蛋白(NT-proBNP),高感度C反応性蛋白(hs-CRP),HFの発生率は高かった(すべてP<0.05)。ピアソン相関分析と多重線形回帰分析により、D-Dレベルは心機能指標NT-proBNPと正の相関を示し、LVEFと正の相関を示した(P<0.05)。ロジスティック回帰分析も示した。D-Dレベル(OR=1.810,95%CI:1.572~3.235,P<0.05)はSTEMI患者のPCI術後にHFを発生する独立危険因子である,ROC曲線分析により示された。血清D-DレベルによるHF予測の曲線下面積(AUC)は0.833であり、最適診断のカットオフ値は432.67μg/Lであり、感度と特異性はそれぞれ87.3%と80.7%であった。結論:血清D-Dレベルの上昇は老年STEMI患者のPCI術後のHF発生のリスクを著しく増加させ、HF発生の独立予測因子であり、臨床医師は入院時のD-Dレベル変化状況を密接に監視し、患者の最近の予後を評価するために臨床参考を提供するべきである。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】