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J-GLOBAL ID:201702223350626567   整理番号:17A0508653

グリーン推薬

Green propellant
著者 (1件):
資料名:
巻: 55  号:ページ: 36-43  発行年: 2017年03月 
JST資料番号: B0034B  ISSN: 0740-722X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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人工衛星の姿勢制御には,伝統的に一液式ヒドラジンスラスタが使用されてきたが,ヒドラジンは有毒な発がん物質で,その取り扱いには,与圧防護服の着用が必要である。この推薬を安全な,グリーン推薬(米空軍発明のAF-M315E)で置き換える実用研究が,本格段階に入った。グリーン燃料は,簡易作業服着用で扱うことが可能で,プラスチック容器に入れて空輸できる。グリーン推薬はヒドロキシ・アンモニウム窒化物と酸化剤の混合液で,ヒドラジンよりも密度が高く,単位質量当りの推力が12%高い。また燃料性能は,ヒドラジンよりも50%高いという驚異的な利点がある。また比推力はヒドラジンよりも18秒高い。グリーン推薬の宇宙応用は,スウェーデンのPRISMA宇宙実証ミッションで初実証された。グリーン推薬は,ヒドラジンと同じく,イリジウム触媒で分解されて燃焼ガスを発生するが,プルームはより広く,またプルーム中心部には水が生じて氷になることから,腐食影響や衛星周りの雲の発生が懸念される。社外秘のグリーン推薬分解触媒層は,Aerojet-Rocketdyne社により開発された。NASA Glenn研究センター燃焼研究室(GRCC)では,真空チャンバ内で,22Nスラスタのプルームマップを,レーザビームを用いて調査している。これらの結果は,GPIM(グリーン推薬浸透ミッション)衛星の,1Nスラスタ5基に反映され,高度725kmの軌道上から,スラスタを用いて,650kmまで降下させる実験が実施される予定である。本稿はこれらについて紹介した。
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分類 (1件):
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ロケットエンジン 
タイトルに関連する用語 (2件):
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