文献

J-GLOBAL ID：201702223404684535   整理番号：17A0923208

野生のパタスモンキーにおける繁殖期と非繁殖期のグループ内の個体間の距離の変動

Variations in within-group inter-individual distances between birth- and non-birth seasons in wild female patas monkeys

著者 (2件)： MUROYAMA Yasuyuki (Kyoto Univ., Aichi, JPN) ,  MUROYAMA Yasuyuki (Toyo Univ., Tokyo, JPN)
資料名： Primates  (Primates)
巻： 58  号： 1  ページ： 115-119  発行年： 2017年01月 
JST資料番号： X0725A  ISSN： 0032-8332  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 個々の空間的位置づけは,集団生活の費用と利益を媒介する上で重要な役割を果たし,したがって,グループ構造と結束性を含む動物社会システムの異なる側面を形作る。著者は,カメルーン北部に生息する野生のパタスモンキー(Erythrocebus patas)の個々の空間的行動の変化とグループの相関を定量化することを目的とした。著者は被験猿のメスに従い,グループスキャン中の個体間の距離に関するデータを収集した。個体は,非繁殖期には繁殖期よりも個体間の距離が離れていた。優位関係は,非繁殖期と繁殖期の両方において,メス間の個体間の距離にほとんど影響を与えなかった。この結果は,繁殖期の間に集団の結束度が非繁殖期よりも高かったことを示唆している。したがって,著者は,繁殖期の間に集団が強くなると幼児の捕食リスクが低下する可能性があると結論付けている。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： サル ,  *時期 ,  性周期 ,  距離 ,  野生生物 ,  *動物行動
準シソーラス用語： パタスモンキー ,  *繁殖期 ,  非繁殖期

分類 (1件)： 個生態学  (EE03020H)

引用文献 (24件)：

• Agresti A (2007) An introduction to categorical data analysis. Wiley-Interscience, New York
• Busse CD (1984) Spatial structure of chacma baboon groups. Int J Primatol 5:247-261
• Collins DA (1984) Spatial pattern in a troop of yellow baboons (Papio cynocephalus) in Tanzania. Anim Behav 32:536-553
• Goldman EN, Loy J (1977) Longitudinal study of dominance relations among captive patas monkeys. Am J Primatol 42:41-51
• Heesen M, MacDonald J, Ostner J, Schulke O (2015) Ecological and social determinants of group cohesiveness and within group-spatial position in wild assamese macaques. Ethology 121:270-283

タイトルに関連する用語 (5件)： パタスモンキー ,  繁殖期 ,  非繁殖期 ,  グループ ,  個体