抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
French H.M.ら:J Vet Med Educ.doi,10.3138/jvme.1116-172r.in press(2017)の慨訳である。ウシの直腸検査を習得するためのトレーニングにおいて,どのようにウシを供することが最適か調査した。116人の学生を58人ずつの2群に分け,A群は,空胎,分娩後,妊娠のウシから学生自身が選びトレーニングを行った。B群は,学生ごとに4頭の同じウシ(若い空胎牛,老齢の空胎牛,試験開始時分娩後1週間以内のウシ,試験開始時妊娠39日のウシ)を毎週トレーニングに用いた。教官が評価した数値に対する学生の正答率を求めた。子宮頚管直径の正答率は,1~8週目を通じてほかの項目に比べて高く,6週目ではA群の正答率がB群より有意に高かった。子宮収縮性の正答率は,8週間を通して上昇し,6週目ではA群の正答率がB群より有意に高かった。左側子宮角直径の正答率は1~3週目までB群がA群より高く,右側は8週間を通して上昇し,6週目ではA群の正答率がB群より有意に高かった。左右の卵巣の構造に関する正答率は,両群に差がなかった。全体の正答率は,両群で1,2および7週目では近似していたが,3~6週目ではA群がB群より正答率が高かった。しかし,8週目ではB群がA群より正答率が高かった。試験の結果につき考察を述べた。