CsClの添加はトリアシルグリセロール/ホスファチジルコリン混合物と脂肪組織抽出物のマトリックス支援レーザ脱離/イオン化質量スペクトルにおけるイオン抑制効果を減少させる【Powered by NICT】

Popkova Yulia; Schiller Juergen

文献

J-GLOBAL ID：201702223627929813 整理番号：17A0883703

CsClの添加はトリアシルグリセロール/ホスファチジルコリン混合物と脂肪組織抽出物のマトリックス支援レーザ脱離/イオン化質量スペクトルにおけるイオン抑制効果を減少させる【Powered by NICT】

Addition of CsCl reduces ion suppression effects in the matrix-assisted laser desorption/ionization mass spectra of triacylglycerol/phosphatidylcholine mixtures and adipose tissue extracts

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資料名：
巻： 31 号： 5 ページ： 411-418 発行年： 2017年
JST資料番号： T0695A ISSN： 0951-4198 CODEN： RCMSEF 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：イギリス (GBR) 言語：英語 (EN)

根拠:イオン抑制は混合解析において知られている欠点である。粗脂肪組織抽出物のマトリックス支援レーザ脱離/イオン化(MALDI)質量スペクトルは,トリアシルグリセロール(TAG)シグナルにより支配されるホスファチジルコリン(PC),特にホスファチジルエタノールアミン(PE)のような少ないリン脂質は抑制される。セシウム(Cs)イオンの過剰の添加はこの問題を克服するのに役立つことを示唆した。既知組成と有機脂肪組織抽出物の【方法】選択された脂質混合物は,正イオンMALDI時間飛行質量分析(TOF MS)により調べた。メタノールにおける2,5-ジヒドロキシ安息香酸(DHB)をマトリックスとして使用した。選択された事例ではメタノールDHB溶液は異なる固体アルカリ塩化物(NaCl,KCl,RbClおよびCsClのような)の添加により飽和した。メタノール中でのこれらの塩の溶解度とDHB(by ~13C NMR)との相互作用に関する研究も行った。固体CsClとDHBマトリックスの【結果】飽和は大きな強度差をもたらし,すなわちTAG信号(質量スペクトルを支配する)の強度は有意に減少した。対照的に,りん脂質の小信号の強度はかなり増加した。TAG信号強度の減少は特に成功した検体のイオン化を防止するCs~+イオンのかなりのサイズに起因する。【結論】CsClの添加は,そうでなければ見えないまたは弱いりん脂質イオンの検出可能性を改善する。これは過剰TAGの存在下で少量のリン脂質を検出する簡単な方法である。全脂質抽出物個々の脂質クラスには手間と時間のかかる分離が必要である。Copyright 2017 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

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脂質一般 , 有機化合物の物理分析

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