抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,J・コンドルが明治24(1891)年の濃尾地震被災地における調査を踏まえ,明治26(1893)年刊行の日本地震学会会誌に発表した“NOTES”本文に登場する“Maiko bricks”[和訳:マイコ煉瓦]について検討を加え,その実態と背景について明らかにした。コンドルが“NOTES”において報告したマイコ煉瓦は,兵庫県の舞子付近で生産のなされた大型の煉瓦で,関西煉瓦株式会社による製造であることが明らかなった。また,同社の神戸における煉瓦生産にはハンターの関与が指摘されていたものの,従来その確認ができていなかったものを,人事面から示した。加えて,旧ハンター氏邸に使用される煉瓦が,コンドルの報告するマイコ煉瓦と長さの合致することを示し,これもマイコ煉瓦の可能性のあることを示すことができた。