抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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これまで本研究では3次元レーザスキャナを用いて坑道跡や坑道が散在する斜面の定量データを測定し採掘時の状況を再現する新たな予法を提案した。またこの手法により採掘体積も容易に推定することが可能となった。本論文では本予法を用いて戦国武将である武田氏の支配鉱山であった山梨県湯之奥中山金山の坑道掘跡や露天掘跡の3次元レーザ測定を行った。その結果,内部が2段構造となっている坑道12の上段と下段の最小間隔が約10cmであることがわかった。この箇所は崩落の危険性がある。またこの付近で最も大きな露天掘跡の採掘体積を推定した結果,約400m
3であることもわかった。この値から産金量を推定した結果約6200gであった。この値を元に中山金山全体の産金量を推定すると約270kgとなった。更に武田氏は同規模の金山を28カ所開発していたことから武田氏の開発した金山の総産金量は約7.6以上と推定できた。(著者抄録)