文献

J-GLOBAL ID：201702223832550762   整理番号：17A1094431

Aedes aegypti(ネッタイシマカ)の生活史特性に及ぼす微量汚染物質の影響:世代間研究の関連性について【Powered by NICT】

Impact of micropollutants on the life-history traits of the mosquito Aedes aegypti: On the relevance of transgenerational studies

著者 (9件)： Prud’homme Sophie M. (CNRS Laboratoire d’Ecologie Alpine (LECA), UMR 5553, BP 53, 2233 rue de la Piscine, 38041 Grenoble Cedex 9, France) ,  Prud’homme Sophie M. (Universite Grenoble Alpes, Grenoble, France) ,  Chaumot Arnaud (IRSTEA, UR MALY, Laboratoire d’ecotoxicologie, centre de Lyon-Villeurbanne, F-69616 Villeurbanne, France) ,  Cassar Eva (CNRS Laboratoire d’Ecologie Alpine (LECA), UMR 5553, BP 53, 2233 rue de la Piscine, 38041 Grenoble Cedex 9, France) ,  Cassar Eva (Universite Grenoble Alpes, Grenoble, France) ,  David Jean-Philippe (CNRS Laboratoire d’Ecologie Alpine (LECA), UMR 5553, BP 53, 2233 rue de la Piscine, 38041 Grenoble Cedex 9, France) ,  David Jean-Philippe (Universite Grenoble Alpes, Grenoble, France) ,  Reynaud Stephane (CNRS Laboratoire d’Ecologie Alpine (LECA), UMR 5553, BP 53, 2233 rue de la Piscine, 38041 Grenoble Cedex 9, France) ,  Reynaud Stephane (Universite Grenoble Alpes, Grenoble, France)
資料名： Environmental Pollution  (Environmental Pollution)
巻： 220  号： PA  ページ： 242-254  発行年： 2017年 
JST資料番号： D0984B  ISSN： 0269-7491  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 化学汚染物質の危険評価はしばしば短期または部分的ライフサイクル生態毒性試験に依存しているが,複数世代を越えた種の全ライフサイクルを通じて低用量の影響は無視されてきた。本研究では,三種の有機微量汚染物質,イブプロフェン,ビスフェノールA及びベンゾ[a]ピレンの環境濃度による慢性水汚染の個々および個体群レベルでの影響の同定を目的とした,実験条件におけるAedes aegypti蚊個体群に及ぼす。個体群動態モデリングに関連した被曝者とその子孫の全ライフサイクルにわたる生活史アッセイは1μg/Lイブプロフェンまたは0.6μg/Lベンゾ[a]ピレンに慢性的に曝露した個体の非曝露子孫における生活史形質変化を証明した。イブプロフェンに曝露された個体の子孫は加速された開発を示したベンゾ[a]ピレンに曝露された個体の子孫は発生の間に死亡率の増加に関連した発育加速を示した。汚染物質曝露によるこれらの生活史変化はAe.aegypti漸近的な群集成長率の比較的浅い増加をもたらした。六世代のための多世代曝露は世代を超えてイブプロフェンおよびベンゾ[a]ピレンに応答した個体群の進化を明らかにし,以前に同定された継代効果の消失及び生物殺虫剤Bacillus turingiensis israelensis(Bti)に対する耐性の出現をもたらした。本研究は,Ae.aegypti生活史形質と殺虫剤抵抗性に及ぼすイブプロフェンとベンゾ[a]ピレンの環境に関連した用量の短期および長期影響に光を当て,ベクトル制御戦略に及ぼす表面水汚染の影響についての前例のない展望を提起した。全体として,著者らのアプローチは,生物の全ライフサイクルを考慮することの重要性,および生態学的リスク評価のための生態毒物学的研究における汚染物質の継代効果を評価する必要性を強調した。最後に,この多世代研究では,小進化過程に及ぼす表面水汚染の影響に関する新しい洞察を与える。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： *汚染物質 ,  水質汚濁 ,  生態 ,  モデリング ,  毒性試験 ,  リスク評価 ,  殺虫剤 ,  個体群 ,  表面水 ,  死亡率 ,  ライフサイクル ,  芳香族縮合炭化水素 ,  カルボン酸 ,  芳香族化合物
準シソーラス用語： *微量汚染物質 ,  *ライフヒストリー , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (5件)： イブプロフェン ,  ベンゾ[a]ピレン ,  ビスフェノールA ,  個体群動態 ,  多世代曝露

分類 (2件)： 動物に対する影響  (EE05040R) ,  重金属とその化合物一般  (SB05021R)

物質索引 (2件)： ベンゾ[a]ピレン ,  イブプロフェン

タイトルに関連する用語 (7件)： Aedes ,  ネッタイシマカ ,  生活史特性 ,  微量汚染物質 ,  世代 ,  研究 ,  関連性