文献

J-GLOBAL ID：201702223843000308   整理番号：17A0193274

宇宙線による通信装置のソフトエラーへの取組みと国際標準化活動

著者 (1件)： 岩下秀徳 (NTT ネットワークサービスシステム研)
資料名： ITUジャーナル(Web)  (Journal of the ITU Association of Japan (Web))
巻： 47  号： 1  ページ： 37-40 (WEB ONLY)  発行年： 2017年01月 
JST資料番号： U0381A  ISSN： 2434-9712  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： (社法)電子電話技術委員会において,通信装置のEMCSWG内に通信装置のソフトエラーに関する標準化Adhocを2015年に開設し,活発な議論を経て勧告草案を作成してきた。現在,ITU-T SG5に新規勧告提案されたものが,「K.124通信装置の粒子放射線影響の概要」として承認されている。本稿では,K.124へ記載した内容を説明した。具体的には,1)ソフトエラーの発生するメカニズム,2)半導体プロセス技術の微細化により増加するソフトエラー,3)ソフトエラーが通信装置に及ぼす影響,4)通信装置のソフトエラー対策,5)標準化の必要性,6)ソフトエラーに対する通信装置の開発手順について述べた。最後に,今後ソフトエラーに関する標準化を進める上で課題となるのは,ソフトエラーに対する品質基準の設定と,様々なスペックの加速器がある中,品質基準の適合性を統一的に評価する手法であるとした。

シソーラス用語： *宇宙線 ,  *ソフトエラー ,  *通信装置 ,  *標準化 ,  半導体素子 ,  学協会 ,  電磁干渉 ,  無線伝送 ,  ITU-T
準シソーラス用語： 勧告 ,  *国際標準化 ,  半導体デバイス

分類 (3件)： 通信工学・通信事業一般  (ND01000D) ,  固体デバイス計測・試験・信頼性  (NC03040G) ,  技術の標準化・規格  (HA02000V)

引用文献 (3件)：

• H. Iwashita et al.,“ Accelerated Tests of Soft Errors in Network Systems Using a Compact Accelerator-Driven Neutron Source,” IEEE Transactions on Nuclear Science, vol. PP, no. 99, Nov. 2016. http://ieeexplore.ieee.org/abstract/document/7742993/
• 通信装置のソフトエラーに関する標準化Adhocの開設および委員募集 http://www.ttc.or.jp/j/info/bosyu/20150804/
• Ibe, Eishi, et al“. Impact of scaling on neutroninduced soft error in SRAMs from a 250 nm to a 22 nm design rule.”Electron Devices, IEEE Transactions on 57.7(2010):1527-1538.

タイトルに関連する用語 (5件)： 宇宙線 ,  通信装置 ,  ソフトエラー ,  標準化 ,  活動