抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
世界CCS研究所(GCCSI)の報告書によると,現在,世界で21の炭酸ガス回収貯留(CCS)プロジェクトが稼働中または建設中である。これらのプロジェクトの大部分は強制原油回収(EOR)での使用または肥料等の原料としてCO<sub>2</sub>の商品価値を生み出している。GCCSIによると,現在,世界のCCSで産出されるCO<sub>2</sub>の半分以上は北米のEORで使われている。CCSと炭酸ガス回収使用(CCU)の主な課題は,投資家にとって商業的に魅力あるものとすることであり,特に既存のCO<sub>2</sub>輸送及び貯留(T&S)のインフラが整備されていないところでは投資可能なリスクと報酬の構造が求められる。また,回収したCO<sub>2</sub>の利用価値が少ない場合は,インセンティブ等の公的な支援が必要である。CCSは脱炭素エネルギーシステムを低コストで実現する手段であることから,先行するプロジェクトの事例に学んだ上で推進していくことが重要である。