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J-GLOBAL ID:201702224024895946   整理番号:17A0521727

DNA複製:DONSON変異は複製フォークの安定性を失わせ,小頭性小人症を引き起こす

Mutations in DONSON disrupt replication fork stability and cause microcephalic dwarfism
著者 (65件):
資料名:
巻: 49  号:ページ: 537-549  発行年: 2017年04月 
JST資料番号: W0430A  ISSN: 1061-4036  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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効率的なゲノム複製を確実に行うために,細胞はDNA複製をつつがなく進行させ,損傷が生じた複製フォークを保護して修復し,複製を再び開始させるための,おびただしい数の因子を作り出している。本論文ではDONSON(downstream neighbor of SON)を,これまで明らかになっていなかったフォーク保護因子として同定し,小頭性小人症患者29例に認められる両対立遺伝子性DONSON変異について報告する。まず,DONSONが,ゲノム複製に際して複製フォークを安定化している,レプリソーム構成タンパク質の1つであることを明らかにした。DONSONが失われると,複製に伴う重篤なDNA損傷が引き起こされ,これは停止した複製フォークのDNA鎖切断に起因するものであった。また,DONSON欠損細胞では,複製時ストレス応答におけるATM-and Rad3-related(ATR)依存性シグナル伝達が正常に機能せず,結果的にDNA損傷チェックポイント機構の活性が低下し,クロマチンの不安定性が増強していた。DONSONのハイポモルフ(機能低下型)変異によって,DONSONタンパク質の量は大幅に減少し,患者由来の細胞では複製フォークの安定性が損なわれた。この結果は,DNAの複製不全が疾患の病型の根拠であることと矛盾しない。要約すると,今回,DONSONの変異を小頭性小人症に共通する原因として特定し,DONSONが,哺乳類のDNA複製およびゲノム安定性に必須の,極めて重要な複製フォークタンパク質であることを明らかにした。Copyright Nature Japan KK 2017
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
先天性疾患・奇形一般  ,  遺伝子の複製 

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