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J-GLOBAL ID:201702224037053849   整理番号:17A0972391

クラス3の変異型BRAFを持つ腫瘍は活性化RASの阻害に感受性を示す

Tumours with class 3 BRAF mutants are sensitive to the inhibition of activated RAS
著者 (22件):
資料名:
巻: 548  号: 7666  ページ: 234-238  発行年: 2017年08月10日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ヒト腫瘍では,約200種類のBRAF変異対立遺伝子が見つかっている。活性型の変異型BRAFは,GTP結合型RASのフィードバック阻害を引き起こし,RAS非依存的であり,活性型単量体(クラス1)あるいは構成的活性型二量体(クラス2)としてシグナルを伝える。今回我々は,キナーゼ活性が低下した,あるいはキナーゼ活性を持たないクラス3の変異型BRAFの特徴を明らかにする。これらの変異体は,ERKを仲介したフィードバックに感受性を示し,これらの変異体によるシグナル伝達の活性化はRAS依存的である。クラス3の変異型BRAFは野生型BRAFよりも強固にRAS-GTPに結合し,野生型CRAFへの結合と活性化を増強することで,ERKシグナル伝達の上昇を引き起こす。このモデルから,腫瘍におけるこれらの変異型BRAFによるシグナル伝達の調節異常には,ERK依存的フィードバックにもかかわらずRAS活性化を維持する機構が同時に必要であると考えられる。この仮説と一致して,これらのクラス3のBRAF変異を持つ黒色腫は,RAS変異あるいはNF1欠失も持つ。対照的に,クラス3の変異型BRAFを持つ肺がんや大腸がんでは,RASは通常,受容体型チロシンキナーゼシグナル伝達により活性化されている。これらの腫瘍は,受容体型チロシンキナーゼ阻害剤によるRAS活性化の抑制に感受性を示す。このように,我々はヒト腫瘍において機能的に異なる3つのクラスの変異型BRAFを明らかにした。これらの変異は異なる機構でERKシグナル伝達を活性化し,こうした機構が,この経路の治療阻害剤に対する腫瘍の感受性を決定している。Copyright Nature Japan KK 2018
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分類 (4件):
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腫ようの化学・生化学・病理学  ,  生物学的機能  ,  遺伝的変異  ,  細胞生理一般 

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