抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Desmostylus歌登第8標本の既存記載研究は,膝蓋骨の面と方向の同定を誤っていること,上腕骨の記載及び比較が骨学的に不十分であることから,ここに再記載を行う。右上腕骨の長さは525mm以上,左膝蓋骨の最大厚は112mmである。最大の上腕骨のサイズから,Desmostylusのオトナオスの体長は387cm,体重は約3.5tと見積もられる。Desmostylusの膝蓋骨はアジアゾウのそれより約50%厚く,これは膝関節回転軸からのモーメントアームが長く,膝の伸展力が体格に比して大きかったことを示唆する。このことはDesmostylusが側方型の姿勢であったことを裏付けるものである。歌登第1標本の頭蓋骨については他標本の情報の追加により議論を再考し,巻末に補遺として掲載した。(著者抄録)