抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
FUT7遺伝子によってコード化されるシアリルLewis X(SLex)抗原は,内皮-セレクチン(E-セレクチン)のリガンドである。SLex抗原とE-セレクチンの併用は,悪性腫瘍転移のための重要な方法を表す。本研究では,in vitroにおける肝細胞癌HepG2細胞の接着および転移に対するSLEX結合DNAアプタマーの効果を検討した。逆転写-ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)と免疫蛍光染色を行い,転写と翻訳レベルの両方でFUT7の発現を検出した。異なる濃度のSLeX結合DNAアプタマーで処理されたHepG2細胞におけるSLex発現を,フローサイトメトリーによって検出した。その上,HepG2細胞の接着,移動,および浸潤を細胞接着アッセイとトランスウェル移動と浸潤分析によって測定した。結果は,FUT7発現がHepG2細胞におけるmRNAと蛋白質レベルの両方で上方制御されることを示した。SLeX結合DNAアプタマーはHepG2細胞におけるSLexの発現を有意に減少させた。細胞接着アッセイは,SLeX結合DNAアプタマーがHepG2細胞におけるE-セレクチンとSLexの間の相互作用を効果的に阻害することを明らかにした。加えて,20nmol/LにおけるSLeX結合DNAアプタマーは,モノクローナル抗体CSLEX-1と同様の効果を有することが分かった。トランスウェル移動と浸潤分析は,トランスウェル膜の下方への浸透細胞の数が,陰性対照群(P 0.01)におけるそれらより5,10,20nmol/LのSLeX結合DNAアプタマーで処理された細胞で有意に少ないことを明らかにした。著者らの研究は,SLeX結合DNAアプタマーがHepG2細胞のin vitro接着,移動および浸潤を有意に阻害し,SLeX結合DNAアプタマーが転移性肝細胞癌に対する潜在的分子標的薬物として使用できることを示唆した。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】