抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は道路ネットワークのレジリエンスをどの様に捉えるべきかを論じた。災害等で機能充足度が低下する場合,これをなるべく少なくすること(抵抗性)と,回復の早さ(回復性)が重要であり,直線的回復を仮定した時,機能充足度の低下量と回復時間でできる三角形の面積がレジリエンスであることを示した。システムが複数要素から成る場合は,レジリエンスに冗長性・臨機応変性も求められるとし,上述三角形の形状が異なる2道路が直列・並列に配置された場合を例に説明した。また被災後は復旧の段階に応じて救命救急・救援物資輸送・復旧活動等求められる機能が変化するため,段階毎に計量する指標値を変える必要性も指摘した。この様な考え方で道路ネットワークのレジリエンス把握は可能であり,レジリエンス強化策の社会・経済的影響の計量化もできる様になると述べた。