文献

J-GLOBAL ID：201702224706803799   整理番号：17A0581255

初期パーライト系2C-4Cr超高炭素鋼における粒界および粒内初析セメンタイトの粗大化

Coarsening of Inter- and Intra-granular Proeutectoid Cementite in an Initially Pearlitic 2C-4Cr Ultrahigh Carbon Steel

著者 (3件)： HECHT Matthew D. (Carnegie Mellon Univ., PA) ,  PICARD Yoosuf N. (Carnegie Mellon Univ., PA) ,  WEBLER Bryan A. (Carnegie Mellon Univ., PA)
資料名： Metallurgical and Materials Transactions. A. Physical Metallurgy and Materials Science  (Metallurgical and Materials Transactions. A. Physical Metallurgy and Materials Science)
巻： 48  号： 5  ページ： 2320-2335  発行年： 2017年05月 
JST資料番号： E0265B  ISSN： 1073-5623  CODEN： MTTABN  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 超高炭素鋼の熱処理による機械的性質改善にはセメンタイト粒子粗大化の理解が重要で,過去その機構について多くの研究が報告されてきた。本報告では従来の研究よりC,Crが高くセメンタイトネットワークを有する2wt%C-4wt%Cr超高炭素鋼のセメンタイト球状化と粗大化機構を調べた。1073K,1173Kと1243Kで保持中のネットワーク枝周囲の炭素欠乏ゾーン幅とセメンタイト粒子サイズの時間変化を調べた。欠乏ゾーン幅は時間の1/5~1/4乗で増加し,粒子サイズ分布はオーステナイト粒内(IG)セメンタイト粒子と粒界(GB)粒子から成る二峰性であった。この分布におけるピーク粒径と時間(対数)関係(時間の1/n乗)からGB粒子の粗大化指数nは4に近く,粒界拡散律速を示した。IG粒子の粗大化指数は約5で,Cr添加による拡散係数低下に伴う体拡散に代わる転位拡散律速であることが示された。

シソーラス用語： クロム含有合金 ,  パーライト ,  結晶 ,  *セメンタイト ,  結晶粒粗大化 ,  *球状化 ,  粒度分布 ,  時間依存性 ,  温度依存性 ,  オーステナイト ,  結晶粒界 ,  指数 ,  拡散係数 ,  添加物効果 ,  粒界拡散 ,  機械的性質 ,  分布 ,  *高炭素合金鋼 ,  ネットワーク構造 ,  法則 ,  べき
準シソーラス用語： べき乗則 ,  二峰分布 ,  初析晶 ,  無析出帯

分類 (2件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N) ,  熱処理技術  (WC03020T)

タイトルに関連する用語 (4件)： 初期 ,  パーライト ,  高炭素鋼 ,  粒界