抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
多くの標準模型(SM)拡張の重要な予言である重いニュートリノ(N)は,コライダー実験で最も探査されている対象物の一つである。これに関連して,グルーオン融合(GF)機構gg→Z
*/h
*→Nν
lは,CERN LHCでは現象論的に重要でないという根拠を再考した。GFは,オフシェルZ
*/h
*ボソンを通じて起こり,形式的には,中性カレントDrell-Yan(DY)過程に対してO(α
2s)補正である一方,DYおよびベクトルボソン融合(VBF)チャンネルをコライダーエネルギー√(s)≧30~40TeVでは凌ぐことが知られている。しかし,14TeVでは,GFはDYより数因子小さい。これらの結論は,主要次(LO)精度でのGFが全断面積のよい評価であることに依存している。しかしながら,LOでは,SM Higgsボソン,重いスカラー,および擬スカラーに対するGFレートは非常に過少評価されている。この点に鑑みて,GFにおける重いニュートリノ生成に対するソフトグルーオン補正の影響を調べた。しきい値対数補正を次次次主要次対数補正(N
3LO)まで再和を取り,したがって,インクルーシブ断面積に対する主要な寄与を次次主要次(N
2LO)まで捉えた。m
N>150GeVとコライダーエネルギー√(s)=7~100TeVに対して,ボルンレートに対する補正は,+160%から+260%に達することを示した。√(s)=14TeVでは,再和チャンネルは,広く主要であると信じられていた荷電カレントDY過程にほぼ同程度になり,√(s)≧20~25TeVではそれを越えることがわかった。この結果は,Nの正確な性質/混合に独立で,他の低スケールシーソーに対しても一般に成立する。この発見は,他のエキゾティックレプトン,および,特にZ
*寄与は擬スカラーの寄与に同様に帰するので,破れた軸性カレントに対しても成立することが予想される。