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J-GLOBAL ID:201702224804399096   整理番号:17A0925635

昭和基地(39.6°E,69.0°S)でのPANSYレーダにより観測された下部中間圏における準-12時間慣性-重力波

Quasi-12 h inertia-gravity waves in the lower mesosphere observed by the PANSY radar at Syowa Station (39.6° E, 69.0° S)
著者 (10件):
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巻: 17  号: 10  ページ: 6455-6476 (WEB ONLY)  発行年: 2017年05月 
JST資料番号: U7039A  ISSN: 1680-7316  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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昭和基地(39.6°E,69.0°S)に設置された完全なPANSYレーダシステムによる最初の観測が,2015年3月16~24日に実施された。この期間に,高度70~80kmの下部中間圏における準半日周期(12時間)撹乱が観測された。推定された垂直波長,波周期,撹乱の垂直位相速度はそれぞれ,13.7km,12.3h,0.3m・s-1であった。そのような撹乱が慣性-重力波に寄与するとの作業仮説の下で,速度図解析を利用して波パラメータを計算した。計算された水平方向の波長は1100kmよりも長く,波数ベクトルは北東方向または南西方向を向いている。モデル頂上が87kmの非流体性力学的数値モデルを用いて,中間圏における準12時間撹乱をシミュレートすることができた。準12時間撹乱が1400km以上の水平波長をもつ波様撹乱によるものであり,半日周期の干満によるものではない。モデルによりシミュレートされた,水平波長,垂直波長,波周期のような波パラメータは,上記の仮定の下でPANSYレーダ観測により推定されたパラメータと一致する。シミュレートされた波のパラメータは慣性-重力波の分散関係と一致する。これらの結果は,PANSYレーダにより観測された準12時間撹乱が,大規模慣性-重力波に寄与していることを示す。非線形平衡方程式の残渣を研究し,慣性-重力波が2つの異なるジェット気流の自発的放射機構により生じていることが推定される。一つは対流圏界面付近の中高度対流圏ジェットであり,他方は極夜ジェットである。大規模慣性-重力波に伴うゾーンと子午線運動量の大きな垂直フラックスは,子午線クロスセクションにおける中高度下部成層圏から極中間圏の傾斜領域を越えて分布している。さらに,ゾーン運動量の垂直フラックスは中間圏において強い負のピークをもち,特定の大規模慣性-重力波が上部成層圏に起源をもつことを示唆する。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
大規模擾乱,台風,大気重力波 

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