抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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山梨県韮崎市にある甘利山山頂の半自然草原ではミヤコザサが繁茂し,観光資源である草原植物の開花数の減少が懸念されている。限られた労力で季節を通して植物の開花がみられる草原景観を維持する管理方法を検討するため,2005年から2012年に異なる管理頻度および管理方法による草刈りが行われた。そこで本報告では,各管理におけるミヤコザサ現存量の変化を明らかにする。管理方法は草刈り後に刈った草を放置する方法(以下,草刈り),刈った草を持ち出す方法(以下,持ち出し),土壌を掻き起す方法(以下,掻き起し)であり,それらに1年毎と2年毎,3年毎の管理頻度がある。2010年を除く2005年から2011年にミヤコザサ現存量を測定した結果,1年および2年毎の管理頻度では,管理初回のミヤコザサ現存量の変化が大きく,1年毎では約1/3,2年毎では約1/2に減少した。調査最終年の2011年には,1年毎で現存量は約1/5にまで減少したが,2年毎では約1/2で維持され,3年毎ではほとんど変化がなかった。いずれの管理頻度でも管理後には草刈り,持ち出し,掻き起しの順でミヤコザサ現存量の値が大きい傾向があった。(著者抄録)