抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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油圧制御バルブなどが,近年,重力鋳造から高圧鋳造によって量産されるなかにあって,ケーヒン社は,厚肉部に発生し易いひけ巣をつぶし空洞を少なくために溶湯補給を行う最終凝固部位の近辺の局部加圧を行う装置を開発した。1)局部加圧装置の特徴をあげた。小さな流量での油圧制御を可能とする,圧力・温度を補償する流量制御弁を採用した。その結果,アルミニウムの凝固にあわせた速度でのキャビティへの充填直後から低速の打ち込みによる部分加圧を実現した。2)局部加圧装置の効果について,従来の装置と比較した,同一製品のリーク試験の結果から,終始安定した加圧ストロークを継続できることによってひけ巣対策とできることがわかった。3)X線CTによるひけ巣の体積率とサイズと個数の分析結果を,油圧制御系の部品を例にあげて,局部加圧のなし,従来の装置による局部加圧,今回開発した局部加圧装置による場合について比較した。今回開発の装置によれば,ひけ巣の微細化はできるものの体積はほぼ同じであるが,加圧タイミングと加圧条件の設定次第により,さらなる鋳巣体積の削減はできると考える。量産化に適用して,2%不良率を下げることができた。