シベリア横断鉄道に沿ったTROICA-12キャンペーンでの北ユーラシア地表大気中のベンゼンとトルエン

SKOROKHOD Andrey I.; BEREZINA Elena V.; MOISEENKO Konstantin B.; ELANSKY Nikolay F.; BELIKOV Igor B.

文献

J-GLOBAL ID：201702225552542559 整理番号：17A0658831

シベリア横断鉄道に沿ったTROICA-12キャンペーンでの北ユーラシア地表大気中のベンゼンとトルエン

Benzene and toluene in the surface air of northern Eurasia from TROICA-12 campaign along the Trans-Siberian Railway

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資料名：
巻： 17 号： 8 ページ： 5501-5514 (WEB ONLY) 発行年： 2017年04月
JST資料番号： U7039A ISSN： 1680-7316 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：ドイツ (DEU) 言語：英語 (EN)

モスクワからウラジオストクのシベリア横断鉄道に沿った大陸横断TROICA-12キャンペーン(2008年7月21日~8月4日)に,可動実験室に搭載したプロトン移動反応質量分析(PTRMS)で揮発性有機化合物(VOCs)を測定した。ベンゼン(C₆H₆)とトルエン(C₇H₈)の地表濃度を,非メタン系炭化水素(NMHCs),CO,O₃,SO₂,NO,NO₂,気象とともに,シベリア横断鉄道に沿ったベンゼンとトルエンの主な汚染源を特定するため,本研究で分析した。TROICA12キャンペーンでのほとんどの測定は,鉄道に沿った地域人為起的汚染源の直接影響を受けた中汚染(測定の~78%)から低汚染(測定の~20%)の大気中で,低風速/淀んだ条件で行われた。測定の2%だけが,非常に汚染された都市大気の特徴を特定した。キャンペーンでのベンゼンとトルエンの最大値は,それぞれ36.5と45.6ppbに達し,それらの短時間許容曝露限界(ベンゼン,トルエンで,それぞれ,94,159ppb)よりかなり低かった。ベンゼンの約90%とトルエンの65%が自動車輸送,それぞれ10%,20%が他の局所と地域スケールの汚染源によりもたらされた。ベンゼンとトルエンの最高平均濃度が,ヨーロッパロシアの工業地帯(ベンゼン,トルエン,それぞれ0.3,0.4ppb),南シベリア(ベンゼン,トルエン,それぞれ0.2,0.4ppb)で測定された。シベリア横断鉄道に沿ったオゾンの光化学的生成に対するベンゼンとトルエンの総寄与は,最も豊富な有機VOCのイソプレンと比べ約16%であった。この寄与は,鉄道沿いの都市域ではかなり高く(最大60~70%),地域のオゾン光化学反応と大気質での人為的汚染源の重要な役割を示した。(翻訳著者抄録)

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大気質調査測定一般 , その他の汚染原因物質 , 対流圏・成層圏の地球化学

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