文献
J-GLOBAL ID:201702225694074743   整理番号:17A1541873

セイリッシュ海産マスノスケは沿岸産個体群よりも海洋での初期滞在時の生残率の傾向に不安定性を示す

Salish Sea Chinook salmon exhibit weaker coherence in early marine survival trends than coastal populations
著者 (13件):
資料名:
巻: 26  号:ページ: 625-637  発行年: 2017年11月 
JST資料番号: W1562A  ISSN: 1054-6006  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
遡河回遊性のタイヘイヨウサケ属魚類(Oncorhynchus spp.)の個体群動態に影響する因子の同定は,本属の多様な生活史や広域の分布範囲のため困難である。過去数十年にわたり,沿岸産とセイリッシュ海産のマスノスケ(O.tshawytscha)個体群は資源量にかなりの変動を示した。いくつかの事例においては,セイリッシュ海域内の個体群は回復することのない持続性の減少を経験した。本研究では,生残率に関する時空間的な干渉性を定量化するために,1980~2008年に降海した36のマスノスケ種苗の個体群について,海洋での初期滞在時の生残率の時系列データの解析を行った。全体として,セイリッシュ海産個体群は,非セイリッシュ海産個体群よりも,生残率において大きな個体群間変動を観察した。セイリッシュ海産個体群の年間の生残率のパターンは,小規模な空間スケールで共変動し,非セイリッシュ海産個体群と比較して,直近の個体群間の同期性が弱かった。これらの結果は,北部沿岸産,南部沿岸産,ジョージア海峡産,及びピュージェット湾産の個体群間に生残率傾向の地域規模的な相違を同定した,多変量自己回帰状態空間(MARSS)モデルにより支持された。さらに,地域的な生残率の傾向に関する動的因子分析(DFA)により,南部沿岸産個体群の生残率は北太平洋環流振動,大規模海洋循環パターンと関連していたが,セイリッシュ海産個体群の生残率は異なっていたことを示した。要約すると,本研究により,マスノスケの生残率パターンは,広範囲の時空間的スケールで動作するプロセスの複雑な階層により決定されるものと考えられ,多魚種漁業の資源管理への問題点が示される結果となった。Copyright 2018 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
魚類  ,  漁場・漁況  ,  個体群生態学  ,  海洋の構造・力学・循環 
引用文献 (60件):
もっと見る

前のページに戻る